【満足度100】映画『バジュランギおじさんと、小さな迷子』(2015年、インド)で、無償の愛の尊さを知りました。

シネマ・ナビゲーターのヴァニ(@vani_1103)です。

 

今回は2019年の209本目、Amazonプライム見放題終了を見続けるのに飽きたので、新作DVDの『バジュランギおじさんと、小さな迷子』をご紹介します。

こちらは2015年にインドで製作された、ドラマ作品です。

上映時間は159分。

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コロムビアミュージックエンタテインメント

 

満足度は100点(100点満点)!

面白かったですし、号泣しました!

バジュランギのように「誠実に生きる」って、難しいけど清々しい。

それが宗教や国同士の争いに関係があるなら、なおさらです。

だけど、言わずにはいられません。

ぼくたちの間に流れるのは、憎しみではない、愛だよ、と。

これは、バジュランギとシャヒーダーの二人旅を見届ける物語であるとともに、インドとパキスタンの未来を示す映画だと思います。

宗教や国は、本来、人を幸せにするためにあるものなのです。

そして、もちろん映画も同じ。

本作『バジュランギおじさんと、小さな迷子』を観て、とっても幸せになりました。

 

本作は、ブログ企画「感動!100本ノック!!」の37本目に登録しました。

「感動!100本ノック!!」

↑本ブログでぼくが感動した作品についてまとめています。

以下に、注目ポイントと感想を書きますので、お読みください。

『バジュランギおじさんと、小さな迷子』の予告編と簡単なあらすじ

予告編

 

あらすじ

ふたりなら、

どんな壁でも越えられる

パキスタンの小さな村に暮らす女の子シャヒーダー。

口がきけない彼女は、母親と一緒にインド国境付近のイスラム寺院にやって来るが、ふとしたことから母親とはぐれてしまい、インド側に迷い込んでしまう。

一人で迷子になっているシャヒーダーに気づいたのは、インドの青年でヒンドゥー教の敬虔な信者パワンだった。

てっきりインドの少女と思い込み、ひとまず保護して居候先に連れ帰るパワン。

ところがその後、シャヒーダーがパキスタン人だと判明、好意的だった周囲の態度も一変し、居候先にいられなくなってしまう。

それでもシャヒーダーを一人で放り出すわけにもいかず、紆余曲折の末、ついにパワンはパスポートもビザもないままに、シャヒーダーと一緒にパキスタンへ入り、彼女の家まで送り届ける決意をするのだったが…。

allcinema(外部サイト)

『バジュランギおじさんと、小さな迷子』のキャスト・スタッフ

キャスト

サルマーン・カーン/パワン(バジュランギ)

ハルシャーリー・マルホートラ/シャヒーダー(ムンニ)

カリーナ・カプール/ラスィカー

ナワーズッディーン・シッディーキー/チャンド・ナワーブ

シャーラト・サクセーナ

オーム・プリー

スタッフ

カビール・カーン/監督・脚本

『バジュランギおじさんと、小さな迷子』を観る前に

解説

宗教的・政治的に激しく対立する隣国同士のインドとパキスタンを舞台に、インドの気のいい青年が、迷子になったパキスタンの少女を無事に母親のもとへ送り届けようと、宗教の壁を越えて奮闘する心温まる二人旅を描いたハートフル・ストーリー。

主演はインドのスーパースター、サルマーン・カーン。

監督はサルマーン・カーンとは『タイガー~伝説のスパイ~』に続いてのタッグとなるカビール・カーン。

allcinema(外部サイト)

 

インド映画は、”信念の男”が多いと思う。

本作は、宗教の壁を超えて奮闘する主人公パワン(バジュランギ)の物語。

ぼくのインド映画のイメージはとにかく踊り狂う作品だったのですが、最近はそれが完全に崩れました。

しかし、今度はまた違ったイメージが刷り込まれつつあります。

それは、「主人公がある信念のもとに突き進んでいく映画が多い」ということです。

これが日本映画になると、どこか古臭くなってしまって遠ざけられてしまいそうなのですが、インド映画として観るとこれがちょうどいいんです。

例えば、『パッドマン 5億人の女性を救った男』(2018年、インド)も、生理用品が安価で安心に女性の元に届けたいという信念を初志貫徹する男の物語。

【満足度90】映画『パッドマン 5億人の女性を救った男』は、全男性に観て欲しい素晴らしい作品でした。

こんなまっすぐな生き方に憧れつつも、今の時代、世間にまみれてそれがそのままいいなと言えない雰囲気があるんじゃないのかなと思ったります。

といっても、そこまで社会についてよく分かっている訳ではないので、難しく考えずに本作を楽しんでみたいと思います。

『バジュランギおじさんと、小さな迷子』の注目ポイントと感想

目が釘付けになる!シャヒーダー役の女の子は誰?

『バジュランギおじさんと、小さな迷子』で、最初から最後まで目が離せない存在なのが、パキスタン出身の口のきけない女の子シャヒーダー。

こちらを演じているは、ハルシャーリー・マルホートラさん。

引用:ウィキペディア(外部サイト)

5000人のオーディションの中から本作に起用された彼女の演技は、こぼれ落ちそうなクリクリの瞳とともに、ぜひ観ていただきたい注目ポイントのひとつです。

ぼくは、あまり”ジト目”は好みではないのですが、こんな目で見つめられると何でも言うことを聞いてしまいそうで怖いです。

 

インドとパキスタンの対立とは?

インドとパキスタンは、独立から2019年現在まで対立を続けている国同士です。

引用:外務省(外部サイト)

最大の理由は、本作でも語られている宗教間の対立。

宗主国イギリスが民族対立や宗教対立が起きやすくして強国にならないようにしていたのも大きな理由のひとつだと言われています。

18世紀、イギリスが、インドやパキスタン、バングラデシュなどがある地域=インド亜大陸の植民地化に成功。

イギリスはこの亜大陸を、重要な場所は直接統治し他の地域はそこの王に支配させる分割統治を行いました。

この統治の違いに、イギリスはうまくヒンドゥー教とイスラム教の信者が互いに対立するような構造を組み入れたそうなのです。

かの有名なマハトマ・ガンディーさんは、このヒンドゥー教徒・イスラム教徒で一つの国家として独立させようとしました。

しかし、対立する全インド・ムスリム連盟は1940年にイスラム教徒の国を作ることを決議し、1947年、インドとパキスタンに分かれて独立しました。

そして、戦争をしたり、アメリカや中国が介入したり、東パキスタンがバングラデシュとして独立したり、インドとパキスタンが核を保有をしたりと、争いの絶えない2国間だったようです。

さて、ここで質問。

あなたは、今までいがみ合ってきた国の子どもに親切にできますか?

ぼくはどうだろう?

ハルシャーリー・マルホートラさんじゃないことが普通だから、そんなときはガン無視決めるんだろうなぁと思ったりします。

 

神猿ハヌマーンとは?

インド神話について詳しくないので、本作によく登場するハヌマーンについて調べてみました。

テラコッタでできた、5つの顔をもつハヌマーンの彫刻

引用:ウィキペディア(外部サイト)

ハヌマーンは、インド神話における神猿。

変幻自在の体はその大きさや姿を自在に変えられ、空も飛ぶことができます。

2019年現在でも民間信仰の対象として人気があるそうで、このハヌマーンが中国に伝わり、「西遊記」の登場人物である斉天大聖孫悟空のモデルになったとの説もあるそうです。

 

パキスタンとインドの料理の違いって?

本作では、シャヒーダーがインド料理に手をつけず、パキスタン料理を好んで食べる姿を見て、バジュランギがパキスタン人かもしれないと思うきっかけとなる場面があります。

ですが、ぼくにはパキスタン料理とインド料理の違いがサッパリ。

香川県で有名なおいしいカレー屋さんのスタッフが全員パキスタン人だったりするので、具体的にどう違うのか調べてみました。

・インド料理

→ヒンドゥー教の影響があり、牛肉はない。

→イスラム教の影響も若干あるので、豚肉もほぼ見かけない。

→野菜や豆類のカレーが多い。

→ナンやチャパティより米。

・パキスタン料理

→イスラム教の影響があるため、豚肉は「絶対」ない。

→ヒンドゥー教の影響も少しあるので、牛肉もほぼ見かけない。

→でも肉料理は多い。鶏、羊メイン。ヤギもある。

→肉はすべてハラールミート(アッラーの名のもとに屠殺された肉)。

→小麦粉文化なので、米よりナンやチャパティ。

ということだそうです。

ということは、ぼくは豆とか野菜のおいしいカレーにあったことないので、このあたりのオススメのインドカレー屋さんに行ってみたいなぁ。

 

マーベル映画にインドのスーパーヒーローがいたら?

これ、観てみたいと思いませんか?

もし現在のマーベル映画シリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」にインドのスーパーヒーローが新たに登場したら、どんなキャラクターなのでしょうか?

「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を1から楽しもう!」

↑本ブログでシリーズを特集をしています。

ぼくが考えたのは、こんな感じ。

「普段はただのおじさんだけど、いきなり空から音楽が鳴り始まったらイッツ・マイ・ターン!歌い踊り狂っている間だけは核ミサイルも大丈夫さ!みんなのヒーロー、スパイシーカレーマン!」

MCUでは、いよいよアジア系のスーパーヒーローが登場するとのこと。

その中で、こんなヒーローも加入すると面白そうです。

 

あなたにもバジュランギが必ずいる。

本作を観ていて、「ぼくにとってのバジュランギは誰だっただろうか?」とふと考えました。

それは……、妻です。

ハヌマーン=バジュランギのラインではなく、ガネーシャのラインなのですが。

彼女が、ぼくを地獄から救ってくれた存在だなぁと思います。

交際を始めてから、教員採用試験を受け毎年不合格を突きつけられ「ダメ教員」のレッテルを貼られ続けたときも、ようやく合格して教諭として身を粉にして頑張ってみたものの結果は授業崩壊学級崩壊の末に休職したときも、双極性障害を発症し、自分のすべてだと思っていた教職を退職したときも、悪いときも悪いときも悪いときも、いつも無償の愛でぼくを包んでくれた人です。

それで、これはただのろけたい訳ではなく。ぼくは思うのです。

「誰にでも、必ずバジュランギがいる」と。

何も見返りも求めない圧倒的な無償の愛。

最初はとても小さな親切心だったのかもしれません。

けれど、今、ぼくが妻からもらった愛は計り知れないくらい大きものになりました。

でも、妻にとってのバジュランギが誰なのか、ぼくなのか、分かりません。

もし、ぼくが妻のバジュランギであるならば、ぼくも妻に負けない無償の愛を命つきるまで届けたいと思っています。

まだバジュランギに出逢っていない、手元さえ見えない闇の中で道に迷い立ち尽くしているあなたへ。

あなたにとってのバジュランギが必ずいます。

でも、バジュランギは待っていれば会えるのではないのかもなぁとぼくは思っています。

出逢うそのときまで、1cm1mでも前に、一歩でもいいから前を向いて歩いていきましょう。

暗闇の中で頭を打ったり、転んだり、いろんな失敗をするかもしれませんが、その先にあなたのバジュランギが待っているかもしれません。

 

あなたに、「ありがとう」を言えなくなる前に。

パキスタンから来た主人公シャヒーダー。

彼女は生まれ持って言葉を話すことができませんでした。

ぼくは、口が聞けない訳ではなく、43年間生きてきました。

その中で、「ぼくは本当に言葉をかける必要があるとき、声を出さなければならないとき、それをきちんと伝えたい人に自分の声で言葉で伝えることができていたのかな」と思いました。

「ぼくにこれくらいのことをするのが当然だ」

「当たり前だろう」

そんな気持ちを持ってしまったことで、もう2度と自分の声で言葉で「感謝」「愛」を伝えることができなくなってしまった人もたくさんいます。

残りの人生、たぶん、いや絶対、ぼくの気持ちをきちんと伝えたい人が場面があると思うんですよね。

その声が言葉が、伝わらないかもしれないし、伝わるかもしれない。

どうなるのかは分かりません。

それでもぼくは、「自分の声で言葉で、本当に必要なときに必要な人に必要な場面で「愛」を伝えていきたい」と思います。

バジュランギ、シャヒーダー、あなたに会えて良かったです。

最後に

以上、シネマ・ナビゲーターのヴァニ(@vani_1103)でした。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

いかがだったでしょうか?

もしこの作品に興味を持たれましたら、実際にご自身で映画を楽しんでみていただきたいと思います。

それではぼくは今から、ぼくのシャヒーダーをパキスタンまで送りに行く予定がありますので、失礼します。

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