『ボーダー 二つの世界』(2018 スウェーデン/デンマーク R18+)の映画感想文。

『ボーダー 二つの世界』を映画館で観ました。

多くの方のツイートでとても面白そうだったので、観るのを楽しみにしていました。

観ることができて良かったです。

 

物語の主人公ティーナは、税関で働いていました。

この仕事、ぼくがしていた教師と同じ。

職務を果たそうと頑張れば頑張ると、多くの人から嫌われるのです。

そして、そこに見た目の問題が加わったとしたら、すごく嫌な気持ちで過ごす日が多くなってしまいます。

 

知り合いの女性の中学校教師のことを思い出しました。

彼女は生まれつき、顔の半分が垂れ下がっていました。

ぼくが出会った頃は、長い前髪でそれを隠していました。

ある日、担任している生徒が問題を起こし、その子を指導していたときのこと。

彼女は真剣に話をしていました。

しかし、その子は話を聞いているフリをしながら、彼女が隠している顔半分をあざけるように覗こうとしていました。

話が終わった後、その子は彼女の顔を一瞥し、「フッ」と鼻で笑って去っていきました。

その後、彼女は休職することになったのでした。

 

「笑われたっていいじゃないか。隠さずに生きれば」なんて、ぼくには言えませんでした。

彼女がこれまでどんな思いで生きてきたのか、ぼくにはとうてい分かることができなかったからです。

彼女は教師を退職したと聞きました。

彼女は今どうしているのかな。

 

自分が劣った人間であると思いながら生きていくのはなかなかしんどいです。

そんなところに、「いや、お前は完璧なんだよ」と言ってくれる人がいてくれれば、どんなに救われるでしょうか。

ぼくは、今までのすべてを捨ててでもその人一緒にいたいと思うでしょう。

けれど、その人が自分の思うような人でなかったとしたら…。

 

物語の最後、ティーナは救われたのかな。

作品情報

視聴環境:映画館で字幕版