『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(2009 日本)の映画感想文。

若いときにどんな作品と出会い何を感じたかで、それからの人生にわずかながら影響が残るということがあります。

ぼくは、中学生くらいのときに近所にレンタルビデオショップができ、そこで『食人族』や『オールナイトロング』などのホラー映画を浴びるように観ていたことが、かなりの影響を受けていると思います。

本作は、2009年当時の若者、特に、自分の人生を生きることができない人たちの想いを代弁しているように感じました。

大ヒットした映画『映画:ROOKIES -卒業-』も同じ2009年に製作された作品です。

が、それとはまさに対極に位置するような物語となっています。

「夢は必ずかなう!」という合言葉で、失敗をしながらも、最後に栄光をつかむという物語は、ぼくは嫌いではありません。

むしろ好きな方です。

ですが、この世の中には、努力では抜き出せられない、ただ搾取され続けるだけの人生を何も考えることができず、何も考えさせてもらえず、ただ生かされている若者たちもいるのですよね。

突き詰めて考えていけば、人だって他の動物と同じ「弱肉強食」の世界を生きています。

ある意味、仕方がないといえるでしょう。

ぼくは、”この世の中は平等だ”などという心地の良い言葉に酔うことはないので、それはよく分かります。

ただ、そんな、一生懸命生きたいけれど生きることができず、他人を傷つけ、自分を傷つけ、怒りと苦しみとやり切れない気持ちを抱えて生きている人たちのリアルも知ったうえで、生きていきたい、そう思っています。

作品情報

Yahoo!映画

ジャンル:青春/ドラマ

上映時間:131分

視聴環境:レンタルDVD

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『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(外部サイト)