愛で洗脳を乗り越えたいあなたへ。『愛のむきだし』(2008年、日本、R15+)

こんにちは、シュンちゃん(@vani_1103)です。

本日は、『愛のむきだし』の感想です。

引用:Yahoo!映画

製作年:2008年

製作国:日本

ジャンル:ドラマ/ロマンス

上映時間:237分

映倫:R15+

視聴環境:Amazonプライムビデオ

『愛のむきだし』(外部サイト)

『愛のむきだし』の感想:満足度100%

愛って、何だ?

ぼくは、かつてこれほどの純愛を描いた映画を観たことがありません。

親からの愛情を受けることなく育ち、足りない愛情を変態行為や暴力、宗教で埋めていた3人の若者ユウ、ヨーコ、コイケ。

引用:ciatr

運命の赤い糸にたぐり寄せられるかのように出会うかれらは、心の底から求めていた愛を見つけることができるのか。

『愛のむきだし』は、盗撮やパンチラ、レズビアン、勃起など愛を語るこれまでの物語としては異端なキーワードが扱われているので、そこに目を奪われがちです。

そんな表面的な部分で興味を引こうというお話ではありません。

「愛は洗脳を超えて、精神の崩壊をも超えて、届くものだ」。

そんな心強いメッセージを237分の上映時間いっぱいに贈ってもらえた、そんな気持ちになりました。

 

愛がなければ、歪む。

ユウ、ヨーコ、コイケ。

今までよく生きてくれて良かった、と思いました。

親からの愛情がほぼ絶たれた状態で生きるということは、どこか自分が歪んだ状態にならないといけません。

いわゆる”正常に生きる”ためには、正常に愛が与えられていなければならないのですから。

ぼくは、かれらの中にぼく自身を見ました。

両親が離婚して、父親のもとにいたり、母親のもとに連れていかれたりといろいろしました。

親がぼくのことをどう思っていたのかは分かりません。

ぼくは、親のことを親だと思えず、愛情を求めようとすることや愛情を感じようとすることがうまくできませんでした。

ぼくは、それだけで歪んでしまいました。

ならば、かれらの苦しみはいかほどだろうか。

かれらが自分の運命を呪い、地べたをはいずりながらも生きようとする姿に胸が熱くなりました。

 

愛を見つける旅

ヨーコに出会って初めて勃起したユウは、ヨーコこそが自分のマリア様だと確信し、ヨーコを愛し始める。

ヨーコは、ユウが女装した姿であるサソリを愛してしまう。

コイケは、自分と同じ境遇のユウがもし愛を手に入れられなかったときにどうなってしまうのか確認するべく、自分がサソリだと偽りヨーコに近づく。

愛を見つけるために動き始める3人。

その先で、かれらは愛を手に入れることができたのだろうか。

洗脳、精神崩壊、自殺…。

すべてを乗り越えて、最後に残る者はいったい誰か?

その手には愛を手に入れることができたのだろうか?

ラストのカットの瞬間に大号泣したぼくでした。

『愛のむきだし』の作品情報

あらすじ

『自殺サークル』『紀子の食卓』の鬼才・園子温監督が実話をベースに、カリスマ盗撮変態男の予測不能の純愛の行方を、宗教ネタをはじめ多彩かつ過激なエピソードを散りばめ怒涛の展開で描き出す上映時間およそ4時間のエンタテインメント大作。主演はAAA(トリプル・エー)の西島隆弘と『プライド』の満島ひかり。共演に渡部篤郎、安藤サクラ。

敬虔なクリスチャンの一家に生まれた青年、角田ユウ。母を早くに亡くし、神父の父テツと2人暮らしの彼は、理想の女性“マリア”に出会う日を夢見て満ち足りた毎日を送っていた。ところが、ある出来事をきっかけに優しかった父はユウに懺悔を強要するようになる。父の期待に応えねばと、懺悔のための罪作りに励むうち“盗撮”の世界に没入していくユウ。そんなある日、彼は仲間とのゲームに負けて罰ゲームで女装している最中に運命の女性ヨーコと出会い、一瞬で恋に落ちるのだったが…。

allcinema(外部サイト)

予告編

キャスト

西島隆弘 / 角田ユウ

満島ひかり / ヨーコ

安藤サクラ / コイケ

渡辺真起子 / カオリ

渡部篤郎 / 角田テツ

板尾創路(ゲスト)

岩松了(ゲスト)

大口広司(ゲスト)

大久保鷹(ゲスト)

岡田正(ゲスト)

倉本美津留(ゲスト)

ジェイ・ウェスト(ゲスト)

深水元基(ゲスト)

吹越満(ゲスト)

古屋兎丸(ゲスト)

堀部圭亮(ゲスト)

宮台真司(ゲスト)

スタッフ

園子温 / 監督・原案・脚本