『マイ・ビューティフル・デイズ』(2016 PG12)の映画感想文。

ぼくには、どうしても受け入れられない人がいました。

ぼくが中学3年生のときの副担任の女性の先生です。

彼女は、ぼくの同級生の男子とつきあっていました。

その当時はまったく知りませんでしたが、少し大人になってから聞きました。

ぼくは中学時代から学校の先生になろうと思っていたこともあって、彼女の行動がまったく理解できず、ただ「ありえない」と思うばかりでした。

その同級生の男子がうらやましかったのでしょうか。

そういう面もあるかもしれません。

けれど、何もかも信じられませんでした。

『マイ・ビューティフル・デイズ』を観終わって、二人のことを思い出しました。

今は、不思議と許せないというような気持ちはなくなりました。

彼女があのとき、何を悩み、どんなに苦しんでいたのか。

それに気づき彼女を支えたのは、間違いなくその同級生なのです。

「中学生をたぶらかして結婚までした信じられない副担」と外野でヤジっているぼくではない。

 

相手のことを想うこと、声をかけること、手を差し伸べること。

教師だから、生徒だからというより前に、人間としてどう行動するかということがとても大切なのではないか。

そしてその結果、一緒になったとしてもとても自然なことなんだと考えることができました。

本作を観ることができて、とても良かったです。

 

副担任の先生とぼくの同級生は、その後結婚し、先生は小学校の教頭先生として、同級生は消防士として働き、子どもと一緒に仲良く暮らしているそうです。

もしいつか同窓会で一緒になることがあったら、話をしてみたいです。

作品情報

視聴環境:映画館で字幕版