【満足度80】ギレルモ・デル・トロ第7弾・映画『パンズ・ラビリンス』(2006年、メキシコ、PG12)は、ただのファンタジーではない深いテーマを持つ作品でした。

シネマ・ナビゲーターのヴァニ(@vani_1103)です!

 

本日は、ブログ企画「ギレルモ・デル・トロ監督を1から楽しもう!」第7弾の『パンズ・ラビリンス』をご紹介します。

ブログ企画「ギレルモ・デル・トロ監督を1から楽しもう!」を始めます。

こちらは2006年にメキシコ/スペイン/アメリカで製作された、ドラマ/ファンタジー/戦争映画です。

上映時間は119分。

PG-12ですので、ご注意ください。

 

レンタルしたDVDを吹替版で視聴しました。

Amazonプライムビデオはこちら。

字幕版吹替版(外部サイト)

 

満足度は80%!

とても面白かったです。

ぼくは視聴前、本作を『不思議な国のアリス』的な完全にファンタジー作品だと思っていました。

『不思議な国のアリス』をほぼ良く分かっていないのですが、独特というか、天然な主人公アリスの不思議世界を観る、というイメージです。

ですが、どちらかというと戦争ドラマに比重が置かれている作品で、うまく頭の切り替えができないと、あまり楽しむことができない方もいるかもしれないなと思いました。

戦争とファンタジーをどう融合させるのか。

序盤注意深く視聴していましたが、いつの間にか作品に引き込まれていました。

1944年という時代も、視聴後に考えるとよく考えられた設定だったのだと感じました。

主人公オフェリアの少し現実逃避しているような雰囲気やビダル大尉の冷酷さ、幻想の世界で出会う魔物たちそれぞれの個性が際立っており、とても魅力的に描かれているのも注目のポイント。

加えて、本作を観た後に感じる深い味わいがたまりませんでした。

ギレルモ・デル・トロ監督を初めて楽しむのに、オススメの作品です。

以下に、注目ポイントと感想を書きますので、お読みください。

『パンズ・ラビリンス』の予告編と簡単なあらすじ

1944年のスペイン。

内戦終結後もフランコ政権の圧政に反発する人々がゲリラ闘争を繰り広げる山間部。

内戦で父を亡くした少女オフェリアは、臨月の母カルメンと共にこの山奥へとやって来る。

この地でゲリラの鎮圧にあたるビダル将軍と母が再婚したのだった。

冷酷で残忍な義父に恐怖と憎しみを募らせるオフェリア。

その夜、彼女は昆虫の姿をした不思議な妖精に導かれ、謎めいた迷宮へと足を踏み入れる。

そこでオフェリアを出迎えたパン<牧神>は、彼女が地底の魔法の国のプリンセスの生まれ変わりで、満月の夜までに3つの試練を乗り越えれば、魔法の国に帰ることが出来ると告げる。

オフェリアはその言葉を信じて、与えられた3つの試練に立ち向かう決意を固めるのだったが…。

 

allcinema(外部サイト)

『パンズ・ラビリンス』のキャスト・スタッフ

●キャスト

イバナ・バケロ/オフェリア

引用:なんか飲みたい(外部サイト)

当時12歳だったイバナ・バケロさん。

本作が世界で評価された際には、彼女は「天才子役だ!」と言われていたそうです。

どことなく浮世離れしたような雰囲気と、幸薄そうな表情がとても素晴らしいなぁと思って観ていました。

 

セルジ・ロペス/ビダル大尉

マリベル・ベルドゥ/メルセデス

ダグ・ジョーンズ/パン、ペイルマン

引用:海外ドラマboard(外部サイト)

風貌も演技も個性的っぽいダグ・ジョーンズさん。

今まで注目したことのない俳優さんだったのですが、『ミミック』(1997年)に出演して以降、ギレルモ・デル・トロ監督作品の常連になったそうです。

今回は、1人2役で出演しています。

画像のジェスチャーは何を表しているかは…ぜひ作品をご覧いただきたいと思います。

 

アリアドナ・ヒル/カルメン

アレックス・アングロ/フェレイロ医師

ロジェール・カサマジョール/ペドロ

マノロ・ソロ

セサール・ベア

エウセビオ・ラサロ

パコ・ビダル

フェデリコ・ルッピ

 

●スタッフ

ギレルモ・デル・トロ/監督・脚本・製作

『パンズ・ラビリンス』を観る前に

前作の第6弾『ヘルボーイ』(2004年)のレビューはこちら。

※まだレビューできていません。

 

『パンズ・ラビリンス』は、ギレルモ・デル・トロ監督が世界的に評価されるきっかけとなった作品です。

第79回アカデミー賞(2007年)では、撮影賞、美術賞、メイクアップ賞を受賞し、外国語映画賞では次点となりました。

以降、「ファンタジーの奇才」として、数多くのヒット作品を手掛けてきた監督の大出世作を、今回思いっきり楽しんでみたいと思います。

『パンズ・ラビリンス』の感想と注目ポイント

冷徹な殺戮が描かれる

『パンズ・ラビリンス』がPG-12になっているのは、恐らく彼のせいでしょう。

引用:戦争映画中央評議会(外部サイト)

主人公オフェリアの新しい父となるビダル大尉。

スペインの内戦後に森の中に逃げ込んだ反政府の人間たちを制圧するために、冷徹に彼らを追い込んでいきます。

表情ひとつ変えずにピストルの引き金を躊躇なく引くシーンに、「静かな残虐さ」を感じました。

また、そのピストルの弾が当たる瞬間を描く場面が、視聴後も印象に強く残り続けます。

グロさはあまりありませんが、そんなストレートな死の表現が精神的に「来る」作品になっています。

 

観たら一生忘れられなくなる魔物の姿

『パンズ・ラビリンス』では、オフェリアが地底の魔法の国に戻るために、試練に立ち向かわなければなりません。

その試練の中で出会う、観たら一生忘れられなくなる魔物の姿が注目ポイント。

実際は作品で出会っていただきたいと思いますが、その造形に恐怖とともに美しさをも感じてしまうくらい素晴らしく感じました。

 

一番「痛み」を感じたシーンは?

『パンズ・ラビリンス』の作中で、一番「痛み」を感じたシーンは、中盤から後半にさしかかったところ。

前述のビダル大尉が、ある出来事により自分の口にできた傷を自分で縫うシーンです。

これは本当に痛いです。

久しぶりに映画作品で苦痛に顔を歪めながら、目を背けたくなりながらも視聴し続けたとても良かったシーンでした。

その後、よせばいいのにビダル大尉、そんな傷があるのにお酒をグイっと飲むという恐ろしい行為をするのも素晴らしかったです。

こちらも、ぜひ実際に観ていただいて、ぼくと同じ痛みを味わっていただきたいです。

 

ラストシーンで深いためいきをつき、物語の深いテーマを考える

『パンズ・ラビリンス』の物語を、大人たちが繰り広げる命のやり取りと、オフェリアが立ち向かう試練とを行き来しながら楽しんでいくのですが、大注目していただきたいのがやはりラストシーン。

最後の最後でぼくたちはこの物語がいったい何だったのかということを知ることになります。

それに気づいたとき、ぼくは深いためいきをつき、ギレルモ・デル・トロ監督がこの作品で伝えたかったテーマをエンドクレジットが終わった後も考え続けたのでした。

「観て良かったなぁ」

と、しみじみと感じた作品でした。

 

最後に

以上、シネマ・ナビゲーターのヴァニ(@vani_1103)でした。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

いかがだったでしょうか?

もしこの作品に興味を持たれましたら、実際にご自身で映画を楽しんでみていただきたいと思います。

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