【満足度90】映画『ペイ・フォワード 可能の王国』(2000年)を観て「世の中は思っていたほどクソじゃない」と思った。

シネマ・ナビゲーターのヴァニ(@vani_1103)です。

ブログ企画「感動!100本ノック!!」の4本目は、『ペイ・フォワード』。

ブログ企画「感動!100本ノック!!」を始めます。

2000年にアメリカ合衆国で公開されたドラマ/ラブロマンス映画です。

レンタル店でDVDを借りて吹替版を視聴しました。

満足度は90%。

2回目の視聴でしたが、今回も号泣しました。

貧困、アルコール中毒、虐待…。

世の中は本当にクソなのかもしれません。

だけど、どんな世の中であっても、ぼくたち人は変われる。

勇気をもって一歩踏み出して生きることを力強く伝えてくれる作品です。

ぜひ観ていただけるとうれしいなと思います。

『ペイ・フォワード 可能の王国』の簡単なあらすじ

ラスベガスに住むアルコール依存症の母と、家を出て行った家庭内暴力を振るう父との間に生まれた少年トレバー。

中学1年生(アメリカでは7年生)になったばかりの彼は、社会科の最初の授業で担当のシモネット先生と出会う。

先生は「もし自分の手で世界を変えたいと思ったら、何をする?」という課題を生徒たちに与える。

生徒達のほとんどは、いかにも子供らしいアイディアしか提案できなかったが、トレバーは違った。

彼の提案した考えは、「ペイ・フォワード」。

自分が受けた善意や思いやりを、その相手に返すのではなく、別の3人に渡すというものだ。

『ペイ・フォワード 可能の王国』を観る前に。

『ペイ・フォワード 可能の王国』を鑑賞するのは今回で2回目。

1度目は、公開時に映画館で号泣しながら観た記憶があります。

中学校の講師を始めて、授業や生徒指導など、なかなか思った通りにいかずに悩んでいたころでした。

放課後、部活動(当時はサッカー部の顧問だった)を終えて、その日やり残した仕事を職員室で淡々とこなしていました。

頑張ってはいるものの、やりがいを感じられない。

ぼくは子どもたちに、「学ぶこと楽しさ」を感じてもらうことができているのかだろうか。

そんな気持ちでいっぱいになっていたぼくは、机に山積みになった仕事を置いて、映画館に駆け込んだのでした。

あの頃とずいぶん状況が変わっているので、もしかすると感じ方に変化があるかもしれません。

では、この作品を再び楽しんでみたいと思います。

『ペイ・フォワード 可能の王国』の泣きポイント紹介と感想

ヴァニ
泣きポイント①:序盤からもう涙腺が崩壊

人質を取って家に立て立てこもる事件に遭遇した新聞記者のクリス。

そこで、逃走する犯人の車に追突されて、自分の車を大破させられてしまいました。

その時、見知らぬ男性がクリスに新車の車をくれます。

こんなシーンから物語が始まりました。

このクリスが見知らぬ男性の善意をまったく信じることができず、

「あんたの奥さんを殺せというのか?」

「車に乗った瞬間、爆発するのか?」

こんなことを口走ってしまう場面で、もう涙してしまいました。

たぶん、こんなこと信じることはできないでしょう。

ぼくもクリスと同じ気持ちになると思います。

だけど、「この世は実は善意にあふれている」ということをこの作品が教えてくれるということを知ってしまっているぼくは、我慢できなくなってしまいました。

「世界を変える方法を考え、実行してみよう!」

ヴァニ
泣きポイント②:あなたが一緒にいてくれたなら、私は頑張れる

主人公トレバーの母親アーリーンはアルコール依存症。

トレバーのために断酒を心がけているものの、なかなかうまくいきません。

第2の泣きポイントは、アーリーンがトレバーに助けを求めたシーンです。

「あなたが一緒にいてくれて、ママはできると応援してくれるなら、私はお酒をやめられる」

一人で依存症を克服するのは、本当につらいものだと思います。

ぼくは20年以上タバコを吸う、ニコチン中毒でした。

何度も何度も禁煙しようとしましたが、一人ではできませんでした。

最後には、専門の先生の力や薬などを飲んでやっとやめることができたのでした。

アーリーンが、今の自分をきちんと受け入れ、本当にお酒から離れることを決めた瞬間に涙しました。

トレバーは今まで、口では「できる」と言っても、何もしない人間たちを見続けてきたのではないでしょうか。

彼はそんな大人に嫌気がさしていた。

大人なんて、全員、口だけじゃないか。

教師も、親も。

そんな風に生きてきたから、「ペイ・フォワード」、善意を次に人に送ろうという発想が生まれたんだなと思いました。

「世の中はクソだ」

トレバーは言います。

だから、ぼくが世界を変えるんだと。

ここからは作品の核心部分に触れている可能性がありますので、鑑賞後にご覧いただけたらと思います。

”ネタバレを読む”

ヴァニ
泣きポイント③:やっぱり、「世の中なんてクソだった」

トレバーの「ペイ・フォワード」はうまくいかなかった。

授業をさぼってしまうトレバーに、声をかけるシモネット先生。

シモネット先生に思いをぶつけるトレバーの気持ちに涙してしまいました。

「ぼくは、成績なんてどうだっていい、 世界が変わるのを見たかったんだ」

本当に「ペイ・フォワード」が世界を変えることができなかったのだろうか。

人の善意に寄り添うことはできないのだろうか。

トレバーたちは、まだ気づいていませんでした。

世の中が、ほんの少しずつ変わり始めていたことに。

ヴァニ
泣きポイント④:「一緒にコーヒーを飲みませんか? ぼくを救うために」

トレバーから「ペイ・フォワード」の一人目に選ばれたホームレス。

彼は、トレバーから食事を与えられ、寝る場所を与えられ、服と靴を買うためにお金をもらっていました。

そして、「受けた善意を次の3人に送れ」と伝えられていました。

その「次に送る」瞬間が、やってきたのです。

「一緒にコーヒーを飲みませんか? ぼくを救うために。」

ヴァニ
泣きポイント⑤:シモネット先生がなぜトレバーを気にかけていたのか

シモネット先生には、顔に大きなやけどの痕がありました。

その壮絶な過去が語られるシーンが第5の泣きポイント。

「暴力だけが人を傷つけるのではない。愛情がなければ一緒にいる意味はない」

ぼく自身が、母子家庭という環境で生きてきたので、このシーンはとても胸を打たれました。

シモネット先生は、そのやけどの件や男女の仲などの問題を乗り越えることができませんでした。

トレバーは言います。

「難しいからやるんじゃないか!」

そして、トレバーたちも大きく変わっていきました。

人は変われる。

だけど、臆病な人もいる。

変われない人間は負けだ。

世の中は、ぼくが思っていたほどクソじゃなかった。

ヴァニ
泣きポイント⑥:トレバーが始めた「ペイ・フォワード」は…

「ペイ・フォワード」とは、3人に善意を送ること。

トレバーは、その3人に、街のホームレス、シモネット先生、そして友だちを選びました。

その友だちにはまだ、善意を送ることができていませんでした。

そして、その機会がやってきました。

そして、このエンディングへと向かうシーンが第6の泣きポイントです。

今の暮らしが苦しくて、慣れ過ぎて変われない。

そんな人もいる。

ダメだってあきらめている。

あきらめた人たちは負けなんだ。

このトレバーの言葉は、もしかすると強すぎて受け入れることができない人もいるかもしれません。

でもぼくの心にはとても響きました。

「大切にしなければならないのは、ただ生きることではなく、よく生きることである」

古代ギリシャの哲学者・プラトンは言います。

この作品から、勇気をもって前に踏み出していく大切さを教えてもらうことができたと思いました。

”ネタバレを閉じる”

以上、シネマ・ナビゲーターのヴァニ(@vani_1103)でした。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

いかがだったでしょうか?

この作品に興味を持ち、実際に楽しんでいただければうれしく思います。

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