【満足度70】映画『老人ファーム』(2019年、日本)鑑賞&舞台挨拶に行ってきました。

シネマ・ナビゲーターのヴァニ(@vani_1103)です。

 

本日は、2019年9月21日(土)と22日(日)に高松市のソレイユにて監督の三野龍一さんと、弟で脚本家の三野和比古さん、主演の半田周平さんによる舞台挨拶が行われた『老人ファーム』をご紹介します。

こちらは2019年に日本で製作された、ドラマ作品です。

上映時間は82分。

 

2019年9月21日舞台挨拶がありました。

本作『老人ファーム』を観ようと思うきっかけになったのは、舞台挨拶が開催されていたからでした。

本作『老人ファーム』の監督・三野龍一さんと脚本・三野和比古さんは、なんと香川県三豊市出身だそうです。

まったく知りませんでした。

だから香川県ではめったに行われないような、舞台挨拶が開催されることになったんですね。

 

開催された場所は、香川県唯一のミニシアターである映画館ソレイユ。

日本一長いことで有名な商店街に近い場所に、「ホール・ソレイユ」と「ソレイユ・2」という2つのスクリーンがあり、イオンシネマでは上映されない、マイナーだけれども面白い作品を上映してくれている映画館です。

ソレイユ 香川県高松市で映画を観るならソレイユへ!(外部サイト)

本作『老人ファーム』は、ソレイユ・2での上映でした。

ソレイユ・2は、地下1階にあります。

階段を下りると、きれいな花がありました。

映画館ソレイユは、今まであまり利用していませんでした。

2019年2月に、この映画ブログ「シネマ・ナビゲート」を始めて、イオンシネマでは上映されない作品にも目を向けるようになって、足を運ぶようになりました。

昔ながらの古びた映画館ですが、ぼくにとっては心地の良い場所です。

そんなソレイユが選んだ本作『老人ファーム』。

じっくり楽しんでみたいと思います。

 

満足度は70%!

面白かったです。

『老人ファーム』上映後の舞台挨拶で、三野龍一監督は「これは老人ホームの内情をテーマにした作品ではありません」と言っていました。

監督・三野龍一さん(右)、脚本・三野和比古さん(中)、主演・半田周平さん(左)

 

ぼくは、監督のおっしゃることが何となく理解できました。

ぼくには介護の経験はありませんが、学校教育の現場で主人公・和彦のような葛藤を経験したことがあるからです。

監督は続けてこう言います。

「この作品では、老人ホームを描く中で、社会が抱えている問題をあぶり出すことをテーマにしました」。

どんなテーマかについては、タイトルに使われている「ファーム=牧場」という言葉の意味も含めて、ぜひ実際に作品を観て感じていただきたいと思います。

 

ちなみに、本作の撮影が行われたのは我が香川県。

物語の中で老人ホームとして登場する建物は、実際に老人ホームとして利用されていたそうです。

作品を観ていて、「老人ホームにしてはバリアフリー完全無視の建物だなぁ。車椅子が自力で超えられない敷居があるし、階段ばっかりで自由に移動できないじゃん」と思っていたので、これにはビックリでした。

でも、作品を最後まで観ると、そのバリアフリー無視な建物というのも、ある意味を帯びてくるなぁと思ったりします。

三野監督は、この建物の壁に「テスケテ テスケテ」と刻まれているのを見たそうです。

ぼくは、これからどう生きていけばいいのか。

そんなことを考えてみるきっかけになるような、じわりと来る作品でした。

 

以下に、注目ポイントと感想を書きますので、お読みください。

『老人ファーム』の予告編と簡単なあらすじ

予告編

あらすじ

これが長編デビューとなる三野龍一監督が、老人ホームで働く不器用な青年の心の葛藤を描いた人間ドラマ。

母の病気をきっかけに、仕事を辞め、実家に戻った青年・和彦。

新たに老人ホームで介護職員として働き始めるが、それは決して楽な仕事ではなかった。

それでも笑顔を絶やさず、入居者たちが楽しく過ごせるようにと奮闘していく。

しかし施設管理者の後藤は、一生懸命な和彦の努力に対し、規則を守り、余計なことはするなとたしなめる。

そんな後藤に、入居者の中でただ一人反発していたアイコ。

和彦も自己主張するアイコに次第に感化されていくのだったが…。

 

allcinema(外部サイト)

『老人ファーム』のキャスト・スタッフ

キャスト

半田周平

麻生瑛子

村上隆文

合田基樹

山田明奈

堤満美

亀岡園子

白畑真逸

 

スタッフ

三野龍一/監督

MINO Bros./原作

『老人ファーム』を観る前に。

介護と学校教育の現場は似ている…?

予告編やあらすじを観て感じたこと。

それは、「介護と学校教育の現場は似ているのではないか?」ということ。

『老人ファーム』の主人公・和彦は、過酷な職場にあっても笑顔を絶やさず、いかに入居者が楽しく過ごせるかどうかを考えて改善しようと奮闘しているようです。

しかし、和彦の上司から「余計なことはするな。やることだけやっていればいい」、そんな言葉をかけられてしまいます。

その言葉の中には、入居者を人間とも思わないような扱いをしろという意味も込められているようでした。

 

ぼくに介護業界で働いた経験はありませんが、15年ほど公立中学校の教員として働いていました。

上記の内容は、まさにぼくが公立中学校で勤務していたとき状況がそっくりなのです。

20代の頃、教員として何のとりえもなかったぼくは、子どもたちに何を教えることができるか、伝えることができるかと模索していました。

子どもたちを厳しく指導する生徒(生活)指導力、特に運動部の部活指導力など、教員として、学校から求められる能力はいろいろあります。

しかし、ぼくにはそれらの能力は圧倒的に不足していました。

それで、最期に辿り着いた答えが、「子どもたちが”楽しい!”、”分かる!”と目をキラキラさせて意欲的に取り組むような授業ができるようにする」でした。

ぼくは高い学歴がある訳でもありませんし、圧倒的な知識量で子どもたちを引っ張っていくということもできません。

ならばぼくは、楽しく分かりやすく、子どもたちが学びがいがあると感じるような授業を創造できる教師になろうとしたのでした。

夜遅くまで授業研究に明け暮れ、授業で使う実験道具やプリントを準備して授業、その後、授業を受けてどうだったかを子どもたちにアンケートをして聞く。

それを繰り返してどんどん授業を開発していました。

週末には全国に飛び回って、同じ考えを持った先輩の先生の授業講座に参加したりしていました。

そんなことをしていたら、授業道具やプリント、アンケートが6畳の部屋を埋め尽くすほどになっていました。

けれど、ぼくが学習指導要領から逸脱して授業をしていることや、必要以上に授業ばかり時間をかけていることを、その当時の管理職に注意され、圧力をかけられるようになっていました。

それに、20代では抵抗することもできず、30代半ばになってようやく自分のやりたいこと、信じることをできるようになっていったのですが、そこで授業崩壊を経験してしまい、休職、そして退職したという話はまた別の機会に。

 

主人公・和彦は、この状況をどう乗り越えていくのでしょうか。

とっても楽しみです。

『老人ファーム』の注目ポイントと感想

今回の注目ポイントは、「本作『老人ファーム』を観て学ぶ老人の介護の仕方」を皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。

その1.老人は動物と同じように扱おう!

ホームに入った老人は、もはや人間ではなく動物です!

決まったことを決まった通りにさせましょう!

 

その2.いつもルール通りに、余計なことはせずにいよう!

老人たちを、毎日ルール通りに生活させましょう!

何かしたいと言っても、その要求を受け入れる必要はありません!

ぼくたちは、余計なことなどしなくていいのです!

あなたも面倒な仕事が増えたら嫌でしょう?

 

その3.クソにまみれたトイレを綺麗に掃除しよう!

老人たちはどうしてもクソを綺麗にできません!

老人たちは動物ですから、仕方ありません!

ぼくたちは、黙って、丁寧に、クソにまみれたトイレを掃除しましょう!

ここは手を抜いてはいけませんよ!

 

その4.老人が逃げないように施錠をしっかり確認しよう!

施設には厳重なロックがかかるようにしてあります!

しかし、ぼくたちがそれをかけ忘れると意味がありません!

老人たちは動物なのです!

それが逃げてはいけないのです!

しっかりと施錠を確認し、勝手に老人たちが逃げないようにしましょう!

 

その5.何かトラブルが起きても内々で処理しよう!

もしホームでトラブルが起きたときは、まずぼくに連絡をしましょう!

そして、その時間の担当が責任を持ってそのトラブルを解決するのです!

決して、トラブルを起こした老人の家族や警察に連絡をしてはいけません!

早急に、トラブルを解決し、それが無かったかのように内々に処理するよう努力してください!

最後に

以上、シネマ・ナビゲーターのヴァニ(@vani_1103)でした。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

いかがだったでしょうか?

もしこの作品に興味を持たれましたら、実際にご自身で映画を楽しんでみていただきたいと思います。

 

それではぼくは、20年後に老人ファームに入居することが決まったとしたらどうするかについて考えながら眠りにつきます。

お休みなさい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です