【満足度30】蜷川実花監督第1弾・映画『さくらん』(2007年、日本、PG12)は、豪華キャストをサラっと楽しみましょう。

シネマ・ナビゲーターのヴァニ(@vani_1103)です!

 

本日は、ブログ企画「蜷川実花監督を1から楽しもう!」の第1弾『さくらん』をご紹介します。

ブログ企画「蜷川実花監督を1から楽しもう!」を始めます。

こちらは2007年に日本で公開された、ドラマ/時代劇映画です。

上映時間は110分。

Amazonプライムビデオで視聴しました。

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満足度は30%!

ツイッターでの感想で使用した画像を見て気づいたのですが、こちらに「花魁音楽絵巻」と書かれていました。

もしかすると、これを『さくらん』を観る上で事前に知っておいたとしたら、満足度はかなり変わっていたように思います。

率直な感想としては、「これは映画ではないのかな」です。

蜷川実花監督の初めての映画作品であること。

加えて、監督は写真家として世界的にも評価されている方であること。

これが、豪華なキャスト陣を鮮やかな美しさで写真的にカメラに収め、それを音楽とともに楽しむPVのようなパートと、淡々とストーリーを進めるお芝居パートになり、それをただ交互に観させられるという作品になってしまっていたような気がしました。

つまらないお話の中に、映像と音楽を楽しむPVがいくつか挟まっている物と思いました。

蜷川実花監督のネームバリューのなせるわざなのか、豪華絢爛のキャスト・スタッフ陣です。

ですが、それを活かしきることはできていなかったように思いました。

花魁を現代風にポップに知ることはできますが、もう少し奥深さが欲しかったです。

皆さんはどんな感想をお持ちになるでしょうか。

 

以下に、注目ポイントと感想を書きますので、お読みください。

『さくらん』の予告編と簡単なあらすじ

花魁をなめんじゃねぇよ

 

江戸の遊郭、吉原。

女衒に連れられ大門をくぐった8歳の少女は、玉菊屋に買われ、きよ葉と名付けられた。

しかし、向こう意気が強いきよ葉は脱走を試みて捕まり折檻を受ける。

そんなきよ葉に店番の清次は、決して咲くことのない吉原の桜の木に花が咲いたら俺が出してやるとなぐさめる。

やがてきよ葉は、美貌も知性も兼ね備えた完璧な花魁・粧ひが面倒を見ることに。

それでも脱走をやめようとしないきよ葉だったが、粧ひの挑発に乗せられ、自分も花魁になってやると啖呵を切るのだった。

17歳となり、美しく成長したきよ葉は、ついに初めての客を迎える。

生まれながらに女郎に必要な手練手管を身につけていたきよ葉は、瞬く間に江戸中の注目を集めるようになる。

玉菊屋の花魁・高尾は、そんなきよ葉の人気に嫉妬を募らせていくが…。

 

allcinema(外部サイト)

『さくらん』のキャスト・スタッフ

●キャスト

土屋アンナ/きよ葉・日暮

引用:NAVERまとめ(外部サイト)

『さくらん』は、土屋アンナさんが23歳のころの作品です。

『下妻物語』で演じたヤンキー姿が似合いすぎていて、果たして艶やかな花魁を演じることができるのかなとちょっぴり不安。

おしとやかではなく、本音で生きる強い女像としてはピッタリなのかもしれません。

2019年現在では、子ども4人を育てるロックな母ちゃんの土屋アンナさん。

『さくらん』を観ながら、「これがああなるのか」と楽しんでみたいと思います。

 

椎名桔平/倉之助

成宮寛貴/惣次郎

木村佳乃/高尾

菅野美穂/粧ひ

永瀬正敏/光信

三波/若菊

山本浩司/大工

遠藤憲一/坂口

小池彩夢/幼ききよ葉

山口愛/しげじ

小泉今日子/お蘭

石橋蓮司/楼主

夏木マリ/女将

市川左團次(特別出演)/ご隠居

引用:livedoorNEWS(外部サイト)

『さくらん』の中で、ひときわ目を引いたのは、ご隠居役の市川左團次さん。

調べると、歌舞伎役者で俳優だそうです。

表情やセリフ、身体の動きなど、どこかに際立った特徴があるのではないのです。

ごく自然な演技なのですが、それがカッコいい。

市川左團次さんにぜひ注目して観ていただきたいと思います。

 

安藤政信/清次

蜷川みほ/桃花

近野成美/雪路

星野晶子/遣手

翁華栄/番頭

津田寛治/粧ひの客

長塚圭史/きよ葉の客

SABU/床紅葉の客

丸山智己/日暮の客

小栗旬/花屋

会田誠

庵野秀明

忌野清志郎

大森南朋

ゴリ(ガレッジセール)

古厩智之

村松利史

渋川清彦

 

●スタッフ

蜷川実花/監督

安野モヨコ『さくらん』(講談社刊)/原作

タナダユキ/脚本

椎名林檎/音楽

 

各分野の第一線で活躍している女性たちが豪華コラボを実現。

女性ならではの感性が全編に炸裂、とのこと。

『さくらん』を観る前に

人気漫画家・安野モヨコさんの同名コミックを、これが初監督となる写真家・蜷川実花さんが「下妻物語」の土屋アンナさんを主演に迎えて映画化したエンタテインメント青春時代劇。

今回は、2019年7月5日に公開となる『DINER ダイナー』を観る前に、蜷川実花監督がどんな映画を製作するのか観てみようということで、『さくらん』を観ることにしました。

蜷川実花さんは、ほとんど情報を持っていなかったのですが、世界的に有名な写真家だそうです。

確かに、予告を観ると、その色彩の豊かさや美しさは目を見張るものがありました。

また、キャストやスタッフも豪華絢爛で、まさに江戸・吉原を再現してくれそうでワクワクしています。

主演は土屋アンナさん。

「自分の生き方を貫こうとする型破りな遊女」の役にピッタリではありませんか!

彼女のエネルギッシュな生き様をじっくりと楽しんでみたいと思います。

『さくらん』の注目ポイントと感想

きよ葉に感情移入できるまでに時間がかかって…

『さくらん』できよ葉という女性がどういう生き様をしていくのかを楽しみたいと思い、幼少時代から語られる物語を観ていたのですが、このきよ葉にハマるまで、ずいぶんと時間がかかってしまいました。

ポイント1つ目は、幼ききよ葉を演じた小池彩夢さん。

彼女は、2019年現在、芸能界を引退してしまっているのですが、映画作品にはこの『さくらん』が初出演でした。

この幼少時代のきよ葉がかわいくない…。

容姿とかではなくです。

「破天荒」「型破り」の女性の少女時代を描くには、少しハードルが高いのかなという印象。

観ていて、「ただ性格がひん曲がっているだけの子」としか思えなかったのが、厳しかったです。

ポイント2つ目は、土屋アンナさんに代わった若々しいきよ葉。

そもそも土屋アンナさんは役者ではないということを忘れてしまっていたところもありました。

きよ葉が「ただ無茶苦茶な言動をするヤンキー」にしか見えず…。

そこにハスキーボイスが加わってしまって、「もう酒焼けでのど潰れとるやんけ」と思ってしまいました。

後半、花魁として独り立ちしていくと、土屋アンナさんの魅力がしっかり前に出て、良かったなと思いました。

が、時すでに遅し。

もう少し、早く感情移入できていれば良かったです。

 

映像としての美しさとリアリティ

『さくらん』では、花魁を「金魚鉢の中でしか生きていけない金魚」に例えて、たくさんの場面で金魚が登場します。

ここで、映像としての美しさとリアリティのバランスをどう保つかという問題がぼくの頭の中によぎりました。

以下に書くことも考えられて演出していた、ということであれば、本当にすごいなと思います。

ぼくがつまづいたのは、「金魚鉢に、水草もなく、何匹も入れられている金魚」です。

私たち(花魁)は吉原の中でしか生きて行けない=金魚は金魚鉢の中でしか生きていけない。

いや、金魚鉢の中でいても、数日も待たず死にます。

ということで、物語の最初から最期まで、ずっと気になって気になってお話に集中できませんでした。

花魁たちが遊郭でどういう最期を迎えるかというのを調べてみました。

大旦那の妾として吉原の外で暮らすという者はまれで、多くは性病になって駆け込み寺でその一生を終えたり、年を重ねて客がつかなくなったら今度は世話係となって働き続けるなど、幸せな最期を迎える人はほんの一握りだといえそうです。

蜷川実花監督が、その苛烈な人生を、「水草の1本も入れられていない金魚鉢に無造作に入れられた金魚たち」という映像でぼくたちに届けたのであれば、本当に素晴らしい作品だったなと思います。

もし、この辺りを蜷川実花監督が語るインタビューなどがあるとすれば、ぜひ教えていただきたいです。

 

やっぱり写真と映画は違うのかな

『さくらん』を観ていて、花魁の美しさと裏での足の引っ張り合いなど人間の汚さを描いている作品であるものの、どこか物足りなさを感じていました。

芸術などはまったく分からない人間からの感想です。

本作は、どちらかというと芸術的な視点で女性の美に焦点を当てたヌード写真を見ているような気持ちになりました。

 

椎名林檎さんの歌を時代劇映像で楽しむPV

斬新だなと思ったのは、お芝居パートに間に挟まれる、椎名林檎さんの歌とともにお届けされるPVパートです。

時代劇を、椎名林檎さんの歌で観る。

英語の歌詞を歌っているところに、ちょんまげ姿や花魁の映像だったりするのです。

この新感覚を楽しむことができるかどうかが、キーポイントだと思います。

 

最後に

以上、シネマ・ナビゲーターのヴァニ(@vani_1103)でした。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

いかがだったでしょうか?

もしこの作品に興味を持たれましたら、実際にご自身で映画を楽しんでみていただきたいと思います。

 

第2弾の『ヘルタースケルター』はこちら。

【満足度70】蜷川実花監督作品第2弾・映画『ヘルタースケルター(2012)』は、あの頃の沢尻エリカさんを思う存分楽しむことができる作品でした。

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