『T34 レジェンド・オブ・ウォー』(2018 ロシア)の映画感想文。

昨年の12月に参加した映画茶話会の二次会で、いろんなジャンルの映画を観るという方がいらっしゃって、いろんな楽しいお話を聞くことができました。

けれど、そのお話の中でまったく受け入れることができなかったことがありました。

それは、「『ガールズ&パンツァー』が面白かった」ということ。

ぼくは、そのアニメを観たことがなくて完全に食わず嫌いなのですが、「女子高生が戦車に乗って戦う」というわけのわからない設定を、どうしても受け入れることができなかったのです。

といっても、戦車に思い入れがあることでもなく、『フューリー』(2014 イギリス)を観て「すごいな」と思ったくらい。

そんなぼくが『T34 レジェンド・オブ・ウォー』を観てみることにしました。

 

結果、もっと『ガールズ&パンツァー』を観たくなくなってしまいました。

逆に『ガールズ&パンツァー』を観て「萌え~」とか言っている人たちこそ、『T34 レジェンド・オブ・ウォー』を観て、「燃え!」と言っていただきたい。

今まで、こんな戦車アクション観たことがありません。

鉄の塊が撃ち合い、間一髪のところで砲弾をかわすシーン。

致命傷にはならなかったものの、走行に着弾したときの、

「ゴチィィィッィイイイイイイイイーーーーーーーーン!!」

と響く音、鼓膜が破れそうになるほどの衝撃波。

このド迫力アクションを映画館で観ることができて良かったです。

 

ぼくがこの映画を観てとても良いなと思ったところ。

それは、「あきらめたら、試合終了ですよ」と安西先生以来、教えてもらえたところです。

ドイツ軍に捕まったロシア兵にとって、捕虜生活は「生きるか、死ぬか」ではなく、「死ぬか、死ぬか」の世界。

それでも、最後まであきらめず、生き延びるために最善をつくすことを改めて教えてもらえました。

物語の中で、「ああ、彼は死を覚悟して行くんだな」と思ったシーンもありました。

けれど、誰ひとりとして、そんなことは思っていませんでした。

最期まであきらめない。

その強い気持ちを感じることができて、感動しました。

 

クライマックスでの戦車長イヴシュキンの行動にも心をうたれました。

これは「戦争」であって、「殺し合い」ではない。

これをきちんと示してくれたことがとてもうれしく思えました。

今、この時代になって辿り着いた答え。

ぼくは、実際に戦争を経験していませんが、このような映画から学び、また次の世代へと伝えていくことができたらいいなと思いました。

作品情報

視聴環境:映画館で字幕版