【満足度100】映画『台風家族』(2019年、日本)で考える、「最低!」なことがあっても「最高!」な気分に変える3つのポイント。

シネマ・ナビゲーターのヴァニ(@vani_1103)です。

 

今回は、紆余曲折を経てようやく2019年9月6日に全国公開となった『台風家族』をご紹介します。

こちらは2019年に日本で製作された、コメディ/ドラマ作品です。

上映時間は108分。

PG12ですので、ご注意ください。

映画館で鑑賞しました。

 

満足度は100点(100点満点)!

最高に泣けて笑えて素晴らしい作品でした!

ぼくの2019年の邦画No.1作品になりました。

こういう作品、ぼくは大好物です。

本当にお蔵入りにならずに良かったなと思います。

 

まず、絶妙な演技をみせてもらったキャスト陣。

その中でも長女・麗奈役のMEGUMIさんの「アバズレ感」が最高でした。

引用:サンズエンタテインメント(外部サイト)

2000年代前半に、グラビアアイドルとして圧倒的な人気を誇っていたMEGUMIさん。

残念ながらぼくはあまりグラドルに興味がなかったのですが、その歴史があるからこその本作での演技だったんだなと感じました。

これからも俳優として活躍していただきたい女性です。

それとこれは外せません、小鉄の娘・ユズキ役の甲田(こうだ)まひるさん。

引用:Cocotame(外部サイト)

彼女のことは、本作を観るまでまったく知りませんでした。

ですが、本作を観終えた後には大ファンになっていました。

日本にもとんでもないダイヤモンドの輝きを持つ人がいたんだ、そんな気持ちになりました。

ファッショニスタとジャズ・ピアニストというふたつの顔を持つそうですが、じっくり俳優として活動するのも…大歓迎です!

 

また、本作『台風家族』では、2019年での現代の「家族」が抱えている問題について語られています。

それらの問題にどうやって向き合っていくか。

しかし、とても面白いなと思ったのは、本作では、いっさいそれらの問題について解決のヒントとなるようなことは物語の中で語られないということです。

どちらかというと、それらの問題に行き詰まってかなりの絶望コースに案内されてしまうことでしょう。

ぼくは、それさえも号泣しながら声を出して笑ってしまっていました。

「ああ、絶望ってこんなに面白いんだ!」

そんなふうに思えました。

なぜぼくが、そんなにも楽しむことができたのか。

それは、この作品に流れていた「夫婦の愛」、「親子の愛」、「きょうだいの愛」、ぼくが今一番考えたかったテーマがあったからだろうと思います。

最近、家族をテーマにした映画作品はたくさんあります。

本作『台風家族』は、その中でも1番モダン(現代的)な「家族愛」をぼくたちに優しくも下品に教えてくれる”キャッチーな”作品でした。

 

鑑賞後、ブログ記事「感動!100本ノック!!」の30本目に登録することにしました。

「感動!100本ノック!!」

 

今回は、ぼくが本作を観て、皆さんに「最低!」なことがあっても「最高!」な気分に変えるポイントをご紹介します。

『台風家族』の予告編と簡単なあらすじ

予告編

あらすじ

真実は台風だけが知っている!?

 

台風が近づくある夏の日。

鈴木家の長男・小鉄(草なぎ剛)が妻子を連れて実家へ戻ってきた。

目的は、10年前に銀行強盗をし、奪った2000万円とともに行方不明になった両親の葬儀に参列するため。

ただし実際に遺体があるわけではなく、法的に死亡したと認定されたことによる形式的な葬儀にすぎなかった。

その真の目的は、10年ぶりに再会する4人のきょうだいで財産分与を話し合うことにあった。

そして長男である小鉄は話し合いをリードし、遺産を独り占めしようと目論んでいたのだったが…。

 

allcinema(外部サイト)

『台風家族』のキャスト・スタッフ

キャスト

草なぎ剛/鈴木小鉄…長男

MEGUMI/鈴木麗奈…長女

中村倫也(ともや)/鈴木千尋…三男

尾野真千子/鈴木美代子…小鉄の妻

若葉竜也/佐藤登志雄…麗奈の彼氏

甲田(こうだ)まひる/鈴木ユズキ…小鉄の娘

長内映里香/富永月子…謎の女

相島一之/山田稔…銀行員

斉藤暁/満福寺さん

榊原るみ/鈴木光子…一家の母

藤竜也/鈴木一鉄…一家の父

 

スタッフ

市井昌秀/監督・脚本

『台風家族』を観る前に

解説

銀行強盗をしてそのまま行方不明となった両親の葬儀を行うため10年ぶりに集まった4きょうだいが、財産分与を巡って醜い骨肉の争いを繰り広げるさまをブラック・ユーモアいっぱいに描いたコメディ・ドラマ。

主演は『任侠ヘルパー』の草なぎ剛。

監督は『箱入り息子の恋』『ハルチカ』の市井昌秀。

 

allcinema(外部サイト)

 

公開が延期になった理由とは…?

本作『台風家族』は、当初2019年6月の公開を予定していましたが、草なぎさんの弟役で出演している新井浩文被告が強制性交罪で逮捕、起訴されたため延期になりました。

そして、ようやく2019年9月6日、ポスターから新井被告の写真やクレジットを削除した上で公開初日になりました。

出演シーンは削除されずそのままだということです。

この事件には被害にあわれた方がおり、一概には「公開されて良かった」とは言えません。

ですが、一人の映画好きとしては、お蔵入りになるのではなく公開になったのは純粋にうれしいです。

 

『台風家族』の注目ポイントと感想

今回は、皆さんに「最低!」なことがあっても「最高!」と思えるような生き方をするためのポイントをご紹介します。

その1.「人様に迷惑をかけるな!」という生き方はするな!

親が子どもに1番大切にしてほしいと思うこと。

「人様に迷惑をかけないように生きなさい」。

中学校教師として勤めていたときに、同僚の教師が生徒たちにお話しているのを聞いたことがあります。

けれどぼくは、「人様に迷惑をかけるな!」という生き方は、第1に優先するべきことではないと思っています。

ぼくは、「生きていく中で、思いがけず人様に迷惑をかけてしまうことは、当たり前のようにある」と思っているのです。

つまり、人様に迷惑をかけるな!と言うことは絶対に無理なのです。

ですので、ぼくが皆さんに伝えたいこと。

それは、「人様に迷惑かけないように生きるのではなく、もし迷惑をかけてしまったときに反省したり、助けてくれた人に感謝を伝えられるようになりなさい」ということです。

ぼくは、学級崩壊を起こしてしまって学校に行けなくなってしまったとき、妻には何事にもなかったように振る舞って家を出ては公園のベンチで1日ボーっと過ごし、夜遅くに帰ってということがあります。

結局は、日中に管理職の先生が家に訪れてバレてしまい休職になってしまったのでした。

発覚した当初は、妻は何も言いませんでした。

けれど、ぼくの状態が落ち着いた頃、そっと話をしてくれました。

「私にどんな迷惑もかけていいんよ。どんな失敗をしてもいい。何も隠すことないよ。それからどうするか、どうやって生きるかは2人で一緒に考えたらいいじゃない」

そのときに妻と、やっと「家族」になれたんだなと思いました。

 

その2.人に笑われて生きろ!

ぼくは、香川県の田舎で学生時代を過ごしました。

学校の勉強や運動は得意な方だったので、その小さな世界の学校カーストでは上位であったと思います。

ですので、ぼくが楽しいと思うことは、「友だちを笑わせること」でした。

決して「友だちから笑われること」はない人生を歩んできました。

しかし、大学受験失敗くらいからぼくの思い描いていた人生からかけ離れてきて、大学留年、長年教員採用試験に不合格、教師になるも学級崩壊を起こし休職、双極性障害発症、教員退職と、完全にドロップアウトしてしまいました。

精神病で無職のおじさんという、よく知らない人から見れば、「ご愁傷様」と思うかもしれない肩書きで生きていくことになったのです。

そんな状況になった当初は、自分自身を認めることができず、とてもつらかったような気がします。

けれど、2019年9月現在、ぼくは自分のことをすべて受け入れて生きれるような心の状態になりました。

何がきっかけか、というと1つではないので説明は難しいです。

ただ、気持ちや考え方が変わった、ということでしょうか。

どんなに人に笑われようがそれはどうしようもなくて、「人を笑うのはダメだ」と他人に言っても笑う人は笑うのです。

「人の不幸は蜜の味」ですもの。

ぼくだって、人とのことを笑うなんてしょっちゅうあります。

だけど1番大事なことは、「人にどんなふうに思われるかを気にして生きる」のではなく、「自分が自分の人生を精一杯生きる」ことだと気づいた。

そんなところかなと思います。

本作『台風家族』では、登場人物のほとんどがクズというとても面白い作品です。

もしぼくが、病気になっておらず教師も続けていて、社会的な成功が自分の幸せだという価値観に大きく力点を置いていれば、この作品を観てもあまり心を揺さぶられることがなかったでしょう。

小鉄たちのようなクズさ加減を、自分自身の中に感じているぼくだからこそ、彼らが自分勝手な欲望をぶつけあっているところを観て、思いっきり笑えるのだろうし、その物語の中で深い感動を覚え号泣したのだろうなと思いました。

クズのことを本当に笑えるのはやっぱりクズでしょう。

自分より見下す笑いは、深い共感や感動を感じることはありません。

ぼくは、そんなふうに思うのです。

 

その3.本作『台風家族』を観ろ!

絶望こそ笑い飛ばそう。

いつか、あなたの「最低!」は、「最高!」になる。

ぜひ『台風家族』を楽しんでほしいなと思います。

 

最後に

以上、シネマ・ナビゲーターのヴァニ(@vani_1103)でした。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

いかがだったでしょうか?

もしこの作品に興味を持たれましたら、実際にご自身で映画を楽しんでみていただきたいと思います。

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