『男はつらいよ お帰り 寅さん』(2019 日本)の映画感想文。

今まで『男はつらいよ』シリーズは、49作品制作されているそうです。

ぼくは、今まで一度も観たことがありません。

寅さんがフーテン=引きこもりの正反対で、全国各地を旅してまわっている無職、というくらいしか知りません。

そんなぼくが、この50作品目となる本作を楽しめるのか確かめてみることにしました。

 

多くのおじい、おばあが観に来ていて、むせび泣いている方々もたくさんいました。

分かりやすく一言でまとめるなら、『男はつらいよ/エンドゲーム』という感じでした。

寅さんはアイアンマンで、満男がスパイダーマンだと考えてもらえればとても分かりやすいと思います。

 

本作は、新しい映像と過去作品の場面を交互に織り交ぜるというスタイルで物語が進んでいきました。

ぼくは、『スター・ウォーズ』のオビ・ワンとかヨーダのような状態で、寅さんが好き勝手に満男に語りかけてくる、という予想をしていました。

これも今の編集技術を駆使すればできると思いますし、面白いと考えたのですが、本作のようなオーソドックスな方法の方がより集中して物語だったり、寅さんに思いをはせることができるのでいいのかな、と思いました。

 

しばらく前に、ツイッターで「姪に、いいおじさんだと思ってもらえたらいいな」とツイートしたことがあります。

本作を観ていて、その気持ちに少し変化がありました。

もしかしたら、ダメなおじさんでもいいんじゃないのかと思ったのです。

どんなにダメだろうが、精一杯自分を生きている、そんなおじさんでいよう、と思いました。

そんなぼくを見て、姪が「いいおじさん」だと思ってくれたらこんなに幸せなことはないんじゃないかなと思います。

 

本作は、過去を振り返りながら、思いっきり泣いたり笑ったりして、その後はまた前を向いて歩き始めていく。

そんな区切りにできるような、あたたかくてやさしい映画でした。

お帰り、寅さん。

今度は、ぼくが、いってきます。

また帰ってくるまで、待っていてね。

作品情報

Yahoo!映画

ジャンル:ドラマ/コメディ

上映時間:116分

視聴環境:映画館